早漏は、トレーニングで改善出来る?

以前、“包茎はトレーニングで改善するのか”についてお話しさせていただきましたが、皆様ご覧いただけましたでしょうか。
結論、包茎は自力での改善が難しく、確実に改善するには治療が必要でしたね。
実は、男性器のトレーニングはもうひとつ多くの方が挑戦されているものがあります!それは“早漏改善”。
包茎は難しくても、早漏であれば我慢の問題なので自力でなんとかなるのでは…?と思っている方も多いのではないでしょうか。
ということで、今回は早漏改善のトレーニングについてお話ししたいと思います。

◆早漏の種類について
早漏は、原因によって主に以下の4種類に分けられます。
また原因によって、どんなトレーニングが効果的な可能性があるかも変わってくるので正しい認識が大切です。

①過敏性早漏 亀頭が刺激に過敏に反応して射精する症状。
刺激が脳の視床下部に伝わるよりも先に、腰髄にある射精中枢に伝わり、射精してしまいます。
②包茎性早漏 包茎が陰茎を覆っていることで、亀頭が刺激に弱くなり、短時間で射精する症状。
※包茎であれば該当する訳ではありません。
③心因性早漏 心理的なストレスによって体が緊張状態になり、短時間で射精してしまう症状。
思い込みや、過去のトラウマ、パートナーに責められる重圧などストレスの理由は人によって違います。
④衰弱性早漏 加齢に伴って射精をコントロールする筋力が低下して、短時間で射精する症状。
年齢を重ねる事で筋力の低下が多く見られます。

◆主な早漏改善トレーニング
トレーニングにも、一人で行うものやカップルで行うものや筋トレなどいくつかの種類があります。

・スクイーズ法
スクイーズ法はいわゆる“寸止め”を繰り返すことで、射精までの持続時間を少しずつ長くしていく方法です。
まずはいつも通りにマスターベーションを行い、射精の手前で亀頭先端を押さえて射精を止めます。
落ち着いたら再開を5回ほど繰り返します。反復する事で、過敏性や包茎性の早漏に射精を我慢する力が身に付けられる様になってきます。
最終的には亀頭を押さえなくても我慢出来る様になればベストですが、圧迫が強すぎると逆流性射精になる場合もあるので、効果が出ないのに無理に行うのはお勧め出来ません。

・セマンズ法
セマンズ法はパートナーに協力して貰う方法です。
パートナーに陰茎を少しずつ刺激して貰い、射精しそうになったらストップします。
これを3回繰り返して4回目で射精する方法です。弱い刺激に慣れてきたらローションを使ったり、我慢するレベルを上げていくのが一般的です。
スクイーズ法とは『異性と行う』という点で、陰茎や脳に与える刺激が大きく異なります。
より実践に近いトレーニングなので効果的はありますが、刺激が強い分難易度は高くなるでしょう。

・PC筋トレーニング
PC筋とは、体内深部筋肉で骨盤の底にネットをかけたように分布する筋肉で、おしっこや射精を我慢する時に使う筋肉です。
トレーニング方法としては、①お尻の穴をギュッと締める、②力を抜く、この繰り返しを行います。
肛門に力を入れたら10秒間ほどキープして、ゆっくりと力を緩める。
これを一日10回目標に行う事でPC筋が鍛えられ、射精を我慢する力も鍛えられると言われています。

いかがだったでしょうか。早漏の要因は一人一人異なりますので、それを見極めて適切な対策を行う事が重要です。
しかし、こういったトレーニングを行うと必ず早漏が改善できるという訳ではありません。無理なトレーニングは射精したくても出来ない癖がついてしまったり、筋肉を鍛えても継続し続けないと衰えてきてしまうものです。実際にABCクリニックにご来院頂く方の中でも、「トレーニングを続けているけど全然効果が感じられない」とご相談くださる方も少なくありません。

早漏の症状にお悩みでどうすればいいか分からないという方は、一度ご自身にはどんな対策があっているのかについて、ぜひ専門のクリニックでご相談をしてみてください。