「コンドームが付けづらい」「挿入中に外れてしまう」
包茎の方でコンドームの装着についてお悩みの方も多いのではないでしょうか。
コンドームは安心して性行為を楽しむために欠かせないアイテム。
しかし、包茎は常に剥けているペニスと比べてコンドームが外れやすいのです。
この記事では、包茎だとコンドームが外れやすい原因や、包茎のコンドームの付け方について詳しく解説します。
包茎の方でも安心して楽しい性生活を送れるよう、ぜひ参考にしてみてください
包茎は3タイプに分けられる
包茎とは、亀頭が包皮に常に覆われていて露出させることが難しい状態のことです。
包茎は大きく分けて3つのタイプに分けることができます。
まずは、それぞれの状態を詳しくみていきましょう。
仮性包茎
仮性包茎は、平常時は包皮で亀頭が覆われていますが、手で剥いたり勃起することで亀頭を露出させることができます。
日本人の約6割は仮性包茎といわれており、仮性包茎であること自体は全く珍しいものではありません。
ただ、恥垢が溜まりやすいため、悪臭や炎症を引き起こすこともあります。
真性包茎
真性包茎は、亀頭が常に包皮に隠れて露出していない状態です。
平常時・勃起時ともに、包皮を剥くことができません。
性行為が難しく、感染症や亀頭包皮炎などのリスクが高まる可能性があります。
カントン包茎
カントン包茎は、亀頭を露出させようとすると亀頭や陰茎にきつい締め付けがおこる状態です。
無理に包皮を剥き元に戻せなくなると、締め付けられて鬱血する危険性があります。
ひどい場合はペニスが壊死してしまうことも。
性行為や日常生活に支障をきたすことがあるため、一度ご相談される事をお勧めします。
仮性包茎はコンドームが外れやすい
仮性包茎はほとんど問題なく性行為はできますが、コンドームが外れやすいというデメリットがあります。
仮性包茎とコンドームの関係性について詳しく解説していきます。
仮性包茎はコンドームが外れやすい理由
1.包皮が元に戻ろうとしてずれてしまう
仮性包茎は、常に亀頭が露出している人に比べて包皮が余っている状態です。
包皮を剥くことは可能なので、コンドームは装着できます。
しかし、余った包皮が元に戻ろうとするため、コンドームが押し上げられて徐々にズレてしまうケースがあるのです。
2.挿入後の動きで徐々にずれてしまう
包茎は、根元に寄せた余った包皮によって、コンドームとペニスの間に隙間が生じやすくなっています。
コンドームがペニスにしっかりと密着できないまま、挿入後に激しく動くと、摩擦によってゴムがさらに外れやすくなってしまうのです。
外れにくい仮性包茎のコンドームの付け方
仮性包茎の方は、必ず完全に包皮を露出させ、余った包皮を根本までしっかりと下げることがポイントです。
「ペニスとコンドームの間に隙間を作らない」ことに注意しましょう!
1.亀頭を完全に露出させる
完全に亀頭が見えるようにしっかりと包皮を剥きます。
2.包皮を根元まで下ろす
余った包皮をゆっくり根元まで下ろします。
3.根元に集めた包皮を押さえて装着する
根元まで下ろした包皮を押さえながら、コンドームを装着していきます。
空気が入り込むと外れやすくなってしまうので、ペニスとコンドームを密着させることがポイントです!
この時、根本に余っている包皮にはコンドームを被せないようにしましょう。
4.包皮のたるみを完全に伸ばす
根本の余っている包皮を伸ばすようにしてから、コンドームの残りを完全に下ろします。
密着させるために、たるみができないよう何度か扱くと馴染みやすいでしょう。
これにより、挿入時のズレを防ぎやすくなります。
真性包茎でもコンドームは付けられる?
実は、常に亀頭が包皮に覆われている真性包茎でもコンドームは装着できます。
真性包茎だとコンドームが外れやすい理由
真性包茎の場合、包皮を剥くことができません。
亀頭やカリの引っかかりがなく、コンドームが包皮で滑ってしまうため、コンドームが外れやすくなるのです。
真性包茎のコンドームの付け方
亀頭を露出させようとすると痛みを伴う場合もあるため、無理のない範囲で装着しましょう!
1.痛みが感じないところまで包皮を下ろす
完全に勃起させた状態で、痛みを感じない部分まで包皮をゆっくり下ろします。
亀頭を露出させることが難しい場合は、無理をせず、包皮を被せたままコンドームを装着しましょう。
2.包皮を動かさず慎重にコンドームを付ける
包皮を動かさないように注意しながら、慎重にコンドームを装着します。
この際、包皮が無理に剥けて、痛みを感じないように行うことが大切です。
3.何度か扱いてなじませる
コンドームを装着したら、何度か扱いてなじませます。
コンドームとペニスを密着させることで、挿入時のズレや痛みを防ぎやすくなるため、焦らず慎重に装着しましょう!
カントン包茎はコンドームを付けられる?
カントン包茎の場合でも、コンドームは付けられます。
しかし、挿入時に最もリスクが高い包茎のタイプです。
強い痛みを伴うことや、包皮を元に戻せなくなってしまうなどの大きな危険性があるので、まずは包茎治療を検討することをオススメします。
カントン包茎だとコンドームが外れやすい理由
カントン包茎も真性包茎と同様に、包皮を剥くことが困難です。
亀頭やカリなどの引っ掛かりがないため、包皮でコンドームが滑りやすくなります。
その結果、コンドームがペニスに密着しづらい状態となり、ズレが生じてしまうことになります。
カントン包茎のコンドームのつけ方
カントン包茎は、包皮を剥くとペニスに強烈な痛みが生じる場合もあります。
痛みを感じないよう、無理のない程度にコンドームを着用することが大切です。
1.痛くないところまで包皮を剥く
まずは痛くないところまで包皮を剥きましょう。
包皮を剥くことに痛みを感じる場合は、包皮を被せたままコンドームを装着してください。
無理に包皮を剥くと、性行為後にペニスが締め付けられ、包皮が元に戻らなくなってしまう危険性があるため注意が必要です。
2.包皮を動かさないように優しくコンドームを付ける
包皮を動かさないように慎重にコンドームを付けましょう。
包茎だと性行為時にデメリットが多い
包茎の場合、性行為時に、コンドームが外れやすいだけでなく様々な支障をきたしてしまいます。
- 性行為における包茎のデメリット
-
- 性行為中にコンドームが外れてしまう
- 性感染症の感染リスクが高まる
- 膣内で痛みを感じることがある
- 早漏になりやすい
- パートナーに性感を与えにくく満足させづらい
包皮が亀頭を覆っていることで、摩擦が伝わりづらく、パートナーに十分な刺激を与えづらいと言う問題も。
包茎が原因で性行為そのものに自信を失ってしまい、包茎治療を検討する方も多くいらっしゃいます。
包茎でコンドームが外れた場合のリスク
性行為中にコンドームが外れてしまった場合、どのようなリスクがあるのか解説していきます。
望まない妊娠
コンドームは正しく使用すれば高い避妊効果があり、望まない妊娠を防ぐのに有効な手段。
しかし、真性包茎やカントン包茎の場合、亀頭が包皮で覆われているため刺激が伝わりづらく、コンドームがズレて外れてしまったことに気が付かないことがあります。
もしコンドームが外れたまま膣内で射精してしまうと、望まない妊娠のリスクが高まるため、注意が必要です。
性感染症
コンドームには性感染症を防ぐ役割もあるため、外れてしまうと病気のリスクも高まります。
特に包茎の方は、恥垢が溜まりがちで細菌やウイルスが繁殖しやすいため、性感染症にかかりやすいものです。
パートナーにも迷惑をかけないよう、コンドームは外れないようにしっかり着用しましょう。
EDを誘発してしまう
コンドームが外れると、「避妊や性感染症予防ができなかったのではないか」という不安や焦りが生じることがあります。
このような経験が積み重なると、性行為時に緊張やプレッシャーを感じるようになり、勃起不全(ED)を引き起こす原因になる可能性があります。
包茎でも正しくコンドームを装着するコツ
自分のサイズにあったコンドームを選ぶ
ペニスとコンドームのサイズを合わせることが肝心です。
コンドームが大きすぎると外れやすく、小さすぎると破れてしまう恐れがあります。
選択肢が多いコンドームですが、色々な種類を試してピッタリのコンドームを見つけてみましょう。
包茎を改善する
根本の原因である包茎を改善してしまうことも一つの手段でしょう。
コンドームが外れにくくなるだけでなく、コンプレックスも改善されます。
特に真性包茎やカントン包茎の場合は、激しい痛みを感じて性行為自体できない方も少なくありません。
包皮を無理に剥いて元に戻せなくなり、ペニスが締め付けられて亀頭が壊死してしまう恐れもあります。
快適な性生活を送るためにも、包茎治療も検討してみてください。
コンドームを装着して安心の性行為を行いましょう
この記事では、包茎だとコンドームが外れやすい理由や、コンドームの付け方について解説しました。
包茎は、包皮が余ることでコンドームが外れやすいことが実際のところ。
性行為においても、様々なデメリットがあります。
自身の包茎が気になる方は、一度専門のクリニックに相談してみましょう。
ABCクリニックでは、患者様お一人お一人のお悩みに向き合い、バレない包茎手術を行っています。
ぜひお気軽にご相談ください。
- 当記事の監修者
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- 林 純平医師
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泌尿器科
日本泌尿器科学会認定 専門医
平成27年3月 宮崎大学医学部医学科 卒業
令和3年1月 ABCクリニック美容外科 天神院 開設
平成27年3月 宮崎大学医学部医学科 卒業
令和3年1月 ABCクリニック美容外科 天神院 開設