包茎治療をお考えになっている中で、このように思ったことはありませんか?

「どの病院で受ければよいのかわからない」
「周りに包茎治療を受けている人がいないし、ネットの情報も信用できるのかわからないし、何を基準に選んだらいいのかわからない」
大切な箇所の治療ですから、できるだけ安全で綺麗に治療できるところを見つけたいと思われるでしょう。

包茎治療が受けられる機関は、大きく分けて2つです。

  • 保険診療の泌尿器科クリニックや病院
  • 包茎手術を行っている美容外科クリニック

この記事では、どちらの機関にも勤務したことがある私がそれぞれの特徴や、裏話も含めてお話をしていきたいと思います。

保険診療の泌尿器科クリニックや病院での包茎治療

まずは、保険診療で治療が受けられる泌尿器科クリニックや病院についてお話しします。

こちらでは、基本的に病気の治療を行っています。

そのため、包茎の中で唯一病気とされる『真性包茎』しか手術を行っていないことも多いですが、仮性包茎についても、自費診療(保険適用外)で手術を行っているクリニックや病院もあります。
自費診療で包茎の治療を行っているかどうかについては、お近くの泌尿器科や病院のホームページなどで確認してみてください。

ただ多くの場合は、包茎治療が専門ではなく、手術に積極的ではない病院やクリニックが多いのが実情です。

理由としては「包茎手術を自費診療で行うほどの自信がない」から。
普段、真性包茎の機能面改善のための手術しかしたことがない、またあまり包茎手術自体に積極的でないことから手術自体の経験も少ない状況だと、当然技術も追いついていない場合が多いです。

その結果、包茎治療を自費診療で行っている病院が多くないと考えています。

泌尿器科での包茎手術は仕上がりに期待できない

ここからは、もう少し私の昔話と裏話にお付き合いください。
私は医師になって泌尿器科を選択し、泌尿器科医として10年以上働いてきました。

医師になって最初に行う練習が、『消毒する、メスで皮膚を切る、剥離する、摘出する、止血をする、皮膚を縫合する』の基本操作を含む手術の対応です。
泌尿器科の医師においては、それが『精巣摘除術』と『包茎手術』になります。

医学生のときにはスポンジなどを皮膚に見立てて切開・縫合の練習を行います。
体が覚えるほど練習を繰り返していたわけですが、実際に手術を行うとなると独特の緊張感を感じます。
とはいえ、その緊張感を乗り越えていくには手術を行うことが必要不可欠です。

泌尿器科医になると、まず保険診療の泌尿器科に勤務するのですが、 そこで包茎治療や精巣摘出術の手術をこなして練習をしていくことになります。
上級医が指導しますので、手術はもちろん安全に終わるのですが、その仕上がりとしてはやはり練習ですので満足いくものにならないことが多くなります。

私も泌尿器科医になりたてのころに泌尿器科で包茎手術を行いましたが、今になって考えると、仕上がりは満足のいくものではなかったです。

上級医からは「むけるようにするのが手術の目的だから、見た目には気にする必要はない。傷は目立ちますと患者さんに術前に十分に説明しなさい。」と指導されました。

もちろん保険診療の目的は、皮がむけない真性包茎をむけるようにすることが目的ですので、治療の目的は達成されているわけです。

ただ、自分が同じ手術を受ける立場だと考えると、やはり機能面だけでなく見た目も気になると思います。
そういった経緯もあって、仕上がりまで満足していただける治療を提供するため、私は美容外科クリニックを開設するに至りました。

仕上がり重視なら包茎専門クリニックへ

話が長くなりましたが、手術跡が目立たないようにしたい、仕上がりにも配慮が欲しい、という場合には保険診療の泌尿器科クリニックや病院で手術を受けることはオススメしません。

一旦ここで、「包茎手術は泌尿器科か専門クリニックどちらが良い?前編」を終わらせていただきます。
後編では、もう一つの選択肢である、「包茎手術を行っている美容外科」について詳しくお伝えしていきます。

何を基準にクリニック選びをすればよいのか、参考になると思いますので是非後編もご覧ください。

当記事の執筆者
院長写真
村上 知彦
日本泌尿器科学会認定 専門医
日本泌尿器科学会認定 指導医

平成19年3月 長崎大学医学部医学科 卒業
令和2年2月 ABCクリニック美容外科 博多村上院 開設

平成19年3月 長崎大学医学部医学科 卒業
令和2年2月 ABCクリニック美容外科 博多村上院 開設