「日本人は包茎が多いって聞くけど、温泉や銭湯ではあまり見かけないな…」
「包皮が被っているだけだけど手術したほうがいいのかな?」
このように思った経験がある方も、多いのではないかと思います。

そもそも、包茎は手術する必要があるのなのでしょうか?
日本の男性では約7割の方が包茎だといわれており、包茎の種類には大きく分けて3タイプがあります。
それぞれの種類について、特徴と手術の必要性をお伝えしていきます。
ぜひご自身の症状と合わせて読んでいただければと思います。

仮性包茎の特徴と手術の必要性

仮性包茎は最も多い包茎のタイプです。包皮はするっと剥けるけど、すぐかぶるという状態です。
仮性包茎は医学的には病気ではありません。
つまり手術が必要かどうかというと、答えは『No』です。

ただ、当院でも、以下のような悩みや症状を抱える多くの仮性包茎の方が手術を受けられています。

  • かぶっている見た目が気になる
  • においが気になる
  • 亀頭包皮炎を起こして、痛痒くなる
  • 介護のことを考えて迷惑をかけたくない

包茎手術を行うことで、そのような悩みをすっきりと解消できます。

手術はしなくてもよい状態ですので、手術したいなと思っていてもなかなか勇気がでずに先延ばしにする方も多くおられます。
そのまま放置し続けて10年、20年、時には40年、50年とたってやっとクリニックに来たという方も実際多くおられます。
中には、80代の方で「棺桶に入るときに恥ずかしくないように」という希望で手術をされた方もおられました。

私の意見としては『やりたいんだったら早くやればいい』 と考えています。
早く手術することによって、手術によって得られる利点を長い時間享受することができますし、何よりもう悩まなくてよくなります。
せっかく手術するのであれば、早めに手術をし、剥けたあとの人生を思い切り楽しみませんか?
もちろん、「自分は仮性包茎でも問題ない」という方は手術する必要はありません。

カントン包茎(嵌頓包茎)の特徴と手術の必要性

カントン包茎とは、包皮口が狭く、亀頭を露出させようとすると締め付けがある状態のことをいいます。
性行為はできるのですが、ピストン運動をすると包皮が剥けてしまって痛みがでるため、恐る恐る行っている方や、痛みがでるのが怖いので性行為に積極的になれないという方が多いです。
カントン包茎の方は、くれぐれも皮を剥いたままの状態を続けないようにしてください。
皮がドーナッツのように腫れてしまって元に戻らなくなることもあります。

カントン包茎の方は、手術を行うことをおすすめいたします。
実はカントン包茎というのは正しい医学用語ではありません。
正しくは『絞扼(締め付け)のある仮性包茎』です。
そのため、保険診療の病院では、残念ながら断られることも多いのが実情です。
当院は美容外科なので、カントン包茎の患者様の手術もさせていただいております。

真性包茎の特徴と治療の必要性

真性包茎は、包皮の出口が狭くて、まったく皮が剥けない状態です。
排尿や性行為への支障がある為、医学的にも病気の一つとされています。
そのため、真性包茎の場合は保険が適用される泌尿器科での手術が可能です。
もちろん当院でも手術は可能で、多くの真性包茎の方を当院で手術をさせていただいています。

真性包茎の場合は、

  • 性行為がしにくく、コンドームが外れてしまう
  • 亀頭と皮の間に垢がたまりやすく、衛生的によくない
  • パートナーの細菌性膣炎のリスクを上げてしまう
  • まれに陰茎癌が起こる

といったデメリットがあるため、手術を行うことが強くおすすめします。
手術を受けるのが怖いお気持ちは大変わかりますが、終わってみると、『こんなものか』とう感じの方が大半です。
当院ではできるだけ不安がなく受けられるようにしっかりと手術中のケアも行っていますので、ぜひ一歩踏み出してご相談してみてください。

包茎手術はABCクリニックへご相談ください

いかがだったでしょうか?
この記事では、種類別の包茎の特徴や手術の必要性についてお伝えしてきました。
少しでも悩みが解決できていれば嬉しく思います。
ただ記事を読んでも「自分がどの包茎かまだわからない」「人とは違う症状があるけれど大丈夫かな?」と不安な方もおられるでしょう。

3つの包茎の種類に加えて、

  • 癒着がある
  • 裏筋が突っ張っている
  • 炎症があり皮が切れやすくなっている
  • 包皮の余りが均一でない
  • 左右や前後にペニスが曲がっている
  • 皮の伸びが悪く固い

など、さまざまな状態が組み合わさっていることも多くあります。

このような状態がある場合では通常の包茎手術を行ってしまうと、仕上がりが悪くなるだけでなく、トラブルが増える原因となり、お悩みの症状が術後も解決されないことがあります。

最も大切なことは、診察でペニスの状態を正しく判断して、不安やお悩みにそって適切な手術を行うことだと考えます。
少しでもご不安なことがありましたら、診察やカウンセリングを通して最適な治療方法をお選びいただけるようご案内いたしますので、お気軽にご相談ください。

当記事の執筆者
院長写真
村上 知彦
日本泌尿器科学会認定 専門医
日本泌尿器科学会認定 指導医

平成19年3月 長崎大学医学部医学科 卒業
令和2年2月 ABCクリニック美容外科 博多村上院 開設

平成19年3月 長崎大学医学部医学科 卒業
令和2年2月 ABCクリニック美容外科 博多村上院 開設